平成23年11月定例会報告

日 時 平成23年11月30日(水)午後7時30分から午後9時30分まで
場 所 諏訪小学校地域センター
出席者 約30人
第一部 NCC制作『神様を担ぐ男たち』について
    NCC常務取締役報道制作局長 瀧本 裕氏
    NCCカメラマン 鴨川 榮三氏
第二部 「神様を担ぐ男たち」
    伊良林神輿守町連合会 総宰領(伊良林郷)田川 修氏 本河内郷 宰領 長岡氏

 神輿守町伊良林連合のみなさん、神輿守をテーマに制作されたNCC長崎文化放送の『神様を担ぐ男たち』の制作関係者を招き、その映像を見ながら、渡御還御の運営、かかわる人々の心意気、カメラを通して見たその風景などについて聞いた。
 以下、主な内容。

第一部 NCC制作『神様を担ぐ男たち』について
瀧本局長
報道機関にとって、華やかな奉納踊の紹介が中心となっているが、それだけでは「くんち」を伝えきっていないという問題意識があった。そこで、神輿守町をテーマにしてニュース番組の中でこのような企画ものを制作した。

鴨川カメラマン
 NCC夕方のニュース「スーパーJチャンネル長崎」の毎週木曜日に放送している「カメラマンズアイ」で3回に亘って、神輿守町をテーマに取材したもの。
 取材を通して、神輿守では、神輿を担いで疾駆する「守り込み」が「魂振り」として神様の霊力を再生する大切な事柄とされていることを知った。また、どの町内も担ぎ手の若者を集めるのに苦労されていた。さらに、町事に準備の仕方や練習方法が違うこともわかった。取材をして、あらためて神輿守のことを知らなかったと実感した。くんちは、神輿守つまり渡御還御と奉納踊が高いレベルで融合してはじめて成り立つものであると感じた。


第二部 「神様を担ぐ男たち」
田川総宰領(伊良林郷)
 神輿守が、各連合でやり方がそれぞれ違うので、きょうは伊良林連合の話をする。
神輿守は、奉納踊と違って、技も芸もまったくない。6年間の神輿担ぎの郷の中で、どこより早く迫力のある守り込みを見せる。それだけである。
神輿守の一番大事な役割は、守り込みである。守り込みは、神輿を担ぎ疾走することで、御神体を揺らしてその霊力の再生を図る「魂振り」の意味を持つ。これが大事なことであり、神輿守はその追及である。
 今年の守り込みは、距離を延ばし、スピードを上げることとして、守り込みの場所を確認するなど準備してやってみた。また、3郷揃っての合同練習を実施した。おかげで、速度、迫力、美しさと3体揃っていい守り込みになったと思う。

長岡宰領(本河内郷)
 本河内郷で、平成5年から担ぎ手として関わってきており、平成17年は副宰領を、今年は宰領を務めた。本河内郷では、もちろん、捻挫ぐらいは怪我のうちには入らないが、毎回怪我人が出ていた。けが人を出さないということ。これは力を抜けば簡単なことだ。それでは、本来の神輿ではない。どこより速く迫力のある神輿にして、かつ怪我人をださない。それができてはじめて本当の神輿である。そういう気構えで「ゴッツかもんが出してやろう。怪我人が1人でも出たら自分は引退する」という覚悟だった。
 今回は、3つの郷(伊良林 本河内 鳴滝馬場)のレベルが揃って力のある神輿になった。6年後の当番の年が、3郷が競い合って面白いと思う。

平成23年度10月定例会報告

日 時 平成23年10月26日(水)午後7時30分から午後9時30分まで
場 所 諏訪小学校地域センター
出席者 約50人
内 容 「今年のくんちを振り返る」
 出席 今年の踊町 大黒町・出島町・東古川町・本古川町・樺島町・紺屋町
    来年の踊町 本籠町ほか2町

「今年のくんちを振り返る」と題して、今年の踊町7カ町のみなさんを招き、今年のくんちの奉納や庭先回りの状況や反省、今後の課題、来年の踊町へのアドバイスなどを語ってもらった。各踊町から、準備段階から練習、そして本番までの苦労や舞台裏での逸話などが話され、円滑な奉納のための工夫や将来のための記録の大切さについての発言が印象に残った。概要は次のとおり。
 
紺屋町
撒きものをする人数を増やすなど工夫して時間内で奉納を終えた。時間指定の庭先があるので窮屈に感じた。
踊り指導の藤間金彌先生からお礼の言葉があった。

出島町
スローガンの「静と動の調和、躍動、感動、魅了」のもとに奉納することができた。
町内在住の根曵の募集や船の格納庫確保に苦労した。
演出では、子供たちの踊りを新しく考案して取り入れた。
亡くなった古賀野奉賛会長の遺志をくめた奉納ができてよかった。

東古川町
前年の9月に根曵きを決定し、小屋入り後に練習開始 8月2日船出し 9月17日練習打ち上げという日程であった。
9月11日に添根曵の1人が心筋梗塞で倒れる。一命は取り留めたがメディカルチェックの必要性を感じた。
また今後のために詳しい記録を残す必要性を強く感じた。

小川町
今年3月に中尾に出向き出演を依頼し、快く引き受けてもらった。
こちらでの練習時に本物のシャギリ方のみなさんが来てくれてとても良かった。
記録をつける事は大事である。

本古川町
本番では、ほとんど走って移動したように思えた。
場所踏み練習のとき場所近くの町内が協力してくれてありがたかった。
3月から練習開始。まず歩く練習から始めて、7月から船出しをした。

大黒町
1月から週に一回エアロビで体力作りを始めたが、団結力がついて良かった。
6月から練習開始、終盤まで思うように回せなかったが本番ではちゃんとできたと思う。
衣装が大変評判良かった。

樺島町
3日間で796回コッコデショを放り上げた。
練習では午後9時を少しでもすぎると町内の方から苦情があって警察が来た。
樺島町にはOBが担当する「交通」という役があるが、今回インカムをレンタルし、全員につけてもらったが、とても役に立った。本隊よりかなり先行して交通整理をするので、連絡がうまく行ったと思う。
 今回ネットのユーチューブで練習の動画が毎日アップされていて、それがきっかけで全国から練習を見に来たという方がいた。
 今回ほど練習見学の人数が多かった事はなかった。応援していただいてありがたいと思う。

平成23年9月定例会報告

日 時 平成22年9月25日(日)午前10時30分から正午まで
場 所 長崎歴史文化博物館 1階ホール
出席者 約80人(さるく参加者、一般参加者を含む)
内 容 「くんち見どころ 聞きどころ」今年のくんちを楽しむために

 長崎くんち塾9月定例会は、立山の長崎歴史文化博物館で開催し、恒例になった塾生による今年の奉納踊の紹介を行った。それぞれの踊町担当塾生が、今年の踊町の歴史や町名の由来など、また今回の奉納踊の見どころを紹介した。
 このうち出島町を担当した馬場雅朗塾生は「こども舞踊隊の踊りは、フェートン号以降に行われるようになった旗合わせをモチーフに日蘭交流を象徴的にあらわした踊りである。子供達、阿蘭陀船、町が一体となった演出を考えている。阿蘭陀船は「静と動の調和、躍動、魅了、感動」がスローガン」と紹介。
小川町担当の児島正数塾生は「傘鉾は、川の風情をよく表した傘鉾の飾りと垂れにあしらわれた長崎刺繍の鯉は見どころ。獅子踊りでは、子獅子が大人の獅子とからむのは、くんち奉納踊のみであり、地元の中尾地区では見られない」と話した。
 このほか、それぞれ担当の発表者が、独自の取材に基づいて各町の見どころを写真や映像を使って紹介した。
 また、同博物館ロビーで、東古川町の川船網打ち、紺屋町の本踊のそれぞれ練習風景の見学も行った。


平成23年7月定例会報告

日 時 平成23年7月27日(水)午後7時半から午後9時半まで
場 所 諏訪小学校地域センター
出席者 30人

第1部 平成23年度 役員紹介
 6月定例会で再選された楊爾嗣塾長から平成23年度の新役員が紹介された。
 塾長          楊 爾嗣
事務局 事務局長    山口成子
    司会進行    平 浩介
会計          江頭浩子
監査          中川進吾
事業計画        山下博通
            臼井 淳
            山崎 猛
例会 会場設営     河野 謙
   会場設営 懇親会 香田哲郎
   会場設営 懇親会 児島正数
会報          坂本眞哉
            山下純一
記録 筆記       土肥原弘久
   ビデオ      松尾小太郎

第2部 「江戸時代の史料にみる長崎くんち」
長崎史談会 会長 原田博二 氏
長崎史談会の原田博二会長が、オランダのライデン民俗学博物館が所蔵している川原慶賀の絵、江戸時代の桶屋町の乙名の公用日誌の記載の中から「御神事祭礼(くんち)」に関する記述をもとに、新たに判明した事柄を含めて江戸時代の長崎くんちのようすを紹介した。
 まず、ライデンにある川原慶賀が描いた1枚の奉納踊の絵について、同じく慶賀の長崎奉行所西役所前の絵と比較し、背景の稜線や町並みの様子、傘鉾に並び順から、くんち後日の西役所前で丸山町が踊りを披露している絵であることが判明したと報告した。
 また、桶屋町の日誌からは、当時のくんちの日程や準備のあらまし、祭礼当日の行程や衣裳については踊町間の細かい申し合わせによったことなどを説明した。また、奉納に係る費用については長崎会所からの資金を借り(拝借銀)、その後、毎年の箇所銀から返済していたことなどを紹介した。

平成23年6月定例会報告

日 時 平成23年6月22日(水)午後7時半から午後9時半まで
場 所 諏訪小学校地域センター
出席者 50人

第1部 平成23年度総会
議長選出
 議長 平 (筑後町)
平成22度事業報告
事務局 山口(万才町)
・配布資料に基づき、昨年度の活動内容を各月毎に報告。
平成22年度会計報告 
会計 坂本(西濵町)
・配布された平成22年度決算書により報告。
平成22年度会計監査報告
監査 高木(銀屋町)
・帳簿類、預金通帳、伝票を照合確認したところ決算書のとおり相違なきことを報告。
・決算を承認する。
事業、会計、監査についての質疑等
・塾生名簿作成の要望があり、事務局から個人情報に配慮した形での作成を検討する旨の回答があった。
役員改選
・長崎くんち塾規約により、塾長を2年に1度選任する。今年が改選期となるので塾長の選任を行い、楊爾嗣氏(麹屋町)を再任。

第2部 「くんち あれこれ」
 長崎検定1級の合格者である臼井淳塾生、児島正数塾生のふたりに、最近の長崎検定受験事情やその中での「くんち」に関する出題傾向について聞いた。
 児島塾生は「一級は非常に難関である。今年は4人が合格してそのうち2人が地元、1人が京都、1人が熊本の人だった。試験前に有料のセミナーが開かれており参考になる。地元長崎の人には挑戦してほしい」と語った。
 臼井塾生は「幅広い分野から出題されるので、日頃からいろんなことに興味関心を持っておかないといけない」と話し、くんちに関する問題については「毎年、一問150~200字程度の記述式問題が出る。庭先回り、庭見せ、小屋入り、シャギリを説明させるものだった。用語問題では、傘鉾の意匠からどこの町のものかを答えさせる問題が出ている」と説明した。
後半は、児島塾生が長野県の諏訪大社について、4社ある社殿や境内の様子、ご神木とされ社殿の四隅に建てられている御柱、諏訪造りといわれる建築様式などについて、写真を使って紹介した。児島塾生は「長崎から来たと話すと社務所でも宿でも大変歓待され、長崎の諏訪神社が御神徳あらたかであることを実感した。機会があれば是非訪れてほしい」と話した。臼井塾生は「そのような形で積極的に知識を深めることで、また長崎くんちに励むよいきっかけになる」と感想を述べた。

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